神戸ではたらく中年エンジニアのブログ

震災後に神戸で働きだしたジジイです。DBシステム、プログラムに機械装置、なんでも作ります。

「ラッキーマン」マイケル・J・フォックス

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いつも明るく、ひょうきんで人を笑わせるのが大好きで、でも涙もろくて、かわいい女の子にはいちころだ。なんて魅力のあるキャラクター。彼の名前を聞くと、すぐにそれを連想します。彼の映画も、テレビも、なんだかんだいって見てました。いい俳優ですよね。
学生の頃、人に、
「おれってさあ、マイケルJに似てると思うんだけど・・・」
と、聞いてみました。
「おまえが似てるのはグレムリン、だ」
と、言われました。

生まれた時からの、家族の思い出を中心に語られています。とてもやさしさあふれる視点で、すでに亡くなってしまった人たちや、現在の彼をとりまく人たちを回顧しています。本当にやさしい文章です。こんなに、まわりの人たちを好きでいられるというのは、すごいことです。
やがて、ハリウッドという「びっくりハウス」に、彼は飛び込んでいきます。はじめはパッとしない3年間。お金もどんどんなくなっていく。でもチャンスをつかみ、テレビドラマは大成功、映画界からは引っ張りだこになり、昼も夜もない 生活。仕事は忙しく、楽しい。お金もがっぽりと儲かって、サクセスストーリーを突っ走っていきます。
そして、人気絶頂のある時期、彼は自分がパーキンソン病に罹っていることを知るのです。
パーキンソン病が進行していき、心と体が一致しない状態が多くなり、薬を飲まないと、人前で奇妙な動作をするようになる。病気がばれるのではないかと、びくびくしながら、彼はどんどんひきこもっていきます。でも、人前ではひょうきんに振舞う。この「演技」を、彼は7年間も続けていたのですね。
そしてカミングアウト。世間の反響は、彼が思っていたより大きくて、やがて彼は社会にパーキンソン 病患者の代表者として、働くようになります。病気を拒否するのでなく、「プレゼント」として受け入れる。
「彼ら(観客)の支持があったからこそ、ぼくの人生におけるいろんないいことがぼくの身に起こったのだ。そのことを思うと、いつも観客とぼくはいわば相互に利益と尊敬をもたらす一種の契約を交わして いる当事者同士だという気がしてくる。だが、いまぼくを襲っているこの善意の津波は、それが契約などというビジネスライクなものでないことをはっきりさせてくれた。ここにはもっと深いつながりがあり、深遠な関係があったのだ。ぼくも彼らと共に成長してきたし、彼らはぼくの味方になるつもりでい ることをぼくに知らせてくれているのだ。」
ファンや、世の中に対する見方が、すごく深遠になっていきます。病気になることは、不幸なことだけど、そこから学び、成長していく糧にしている。人間として、本当にすごいなあと思います。

本の途中にある、マイケルの祈りの言葉が、とても印象的なのです。
飾りのない言葉と、素直な文章、いい本です。
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神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、
自分に変えられることは変える勇気と、
そしてそのちがいがわかるだけの知恵をお与えください。