神戸ではたらく中年エンジニアのブログ

震災後に神戸で働きだしたジジイです。データベースにプログラムや機械装置、なんでも作ります。

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「マエストロ」篠田節子

「だからベートーヴェンはいやだ。瞬間瞬間の音も、和声も驚くほど簡明だ。アクロバティックな技法はない。それゆえ、音の一つ一つをダイナミックに歌わせる弾く側の気力と、構成力が要求される。 最初のスフォルツァンドは鋭いアタック、そして次のスフォル…

「量子コンピュータとは何か」ジョージ・ジョンソン

現代物理学で最大の発見といわれているのが、相対性理論と量子力学です。相対性理論は有名ですね。空間がゆがむとか時間が遅くなるとか、なんとなくわかるような気がします。ところが、量子力学はわかりにくい。なにしろ、量子論の基礎を考えたファインマン…

「牙―江夏豊とその時代」後藤正浩

この著者の作品って、取り上げる題材はいいんだけど、全然つっこみが足りないんすよね。 随所にみられる、上から見下ろすような文章と、なんでも知ってるぞみたいな、欺瞞さえ感じる表現。ノンフィクション作家としてはどうなんでしょう。えらそうなんすよね…

「最後の相場師」津本陽

原題は「裏に道あり-『相場師』平蔵が行く」1983年の刊行ということですから、ちょうどバブル期ですね。株式とか金融とか、そんなんが流行する周期があるのでしょうか、最近はネット取引も盛んですから、せっかく貯めた小金を手数料でとられる人が多く…